埼玉県越谷市「日台大辞典」(1907)と「新訂日台大辞典」上巻(1938)を比較してみると,その内容の違いの大きさに驚かされる。その原因が果たしてこの30年の間に於ける台湾語の言語変化を反映したものなのか、あるいは台湾語に対する研究の進歩の結果を反映したものなのかは俄かに断じ難いものがあるが,本論はこの2部の辞典を仔細に比較した結果,前者の観点は暫く置き,「新訂」が辞典としてきわめて完成度の高いものであることを見出し,同時に,この期間の日本の台湾語研究の進展がいかに深く広いものであったかを具体的事実を以って証明することができた
本研究は2 字漢数詞複合語(例:一語、一気)のアクセントを考察したものである。日本語の漢数詞(例:いち、に、さん)は他の漢語形態素と共に漢語を形成する。漢数詞複合語(Sino-Japanese num...
この小論では、日本語方言区分の実際と基準について論じる。一般的に現代日本語は、東日本・西日本・九州・琉球という四大方言への区分がなされる。24他方でアクセントによる区分では、無型・一型・二型という理論...
publisher奈良今日、木綿・絹・麻は、衣料の三大天然繊維として世界中の人々に重用されている。ところで、記紀等の日本最古の文献にも、それらはいずれも「神代」からの、稲にも並ぶ大切なものとされた記述...
西暦1814年に編まれた芙和辞書『諳厄利亜語林大成』と西暦1862年に市販された『英和対訳袖珍辞書』はオランダ語を介して邦訳が得られたとされてきた。しかし英語と日本語から見て多義であるオランダ語がある...
古典語の係助詞〈こそ〉は,こんにちの方言にどう息づいているだろうか。本稿は,その一端として,三重県伊勢地方に特徴的な〈しか〉に相当する〈コソ〉を中心に取り上げる。すなわち,一地の方言について,〈コソ〉...
漢語が日本語の中に定着する際、漢籍とは多少異なる意味に転じる場合があるが、その傾向を見るために、中世の和漢混淆文などによく用いられている「高名」について、「功名」と関連して考察して見た。その結果、「高...
英和辞典と比較すると,和英辞典の注目度はこれまで低く,進化もそれだけ遅れがちであった。その歴史的要因の一つとして,日本の英語教育が受信型であったことが挙げられる。そのような状況下では,和英辞典に対する...
[[abstract]]研究日本語之外來語已被累積有相當之成果,然而有關中文的外來語的研究則相對很少。本論文以『漢語外來詞詞典」為資料來源,探討有關中日兩種語文的外來語,以借用自日本語的外來語為中心進...
中国語では簡体字を使用する中国大陸の中国語と、繁体字を使用する台湾、香港、東南アジアの中国語に分けることができる。字体が異なるだけではなく、意味が異なるものもある。日本語を学習する中国語母語話者が日本...
[出版社版]本稿では、日本語の指示語と3言語の指示語との対照を行う。指示語について言えば、従来、日本語と他の外国語との「2言語の対照研究」は広く行われてきたが、4言語を取り上げているものは、管見の限り...
本稿では、漢語サ変動詞の使役形である「漢語+させる」の頻度を中納言を用いて調べた。その結果、基本語彙と考えられる能力試験1級までの二字漢語の大部分において、「させる」は「強制」や「許可・許容」の用法で...
本稿では,日本の言語景観,とりわけ漢語の用法に注目し,日中韓の3言語の共通語彙を中心に現状を取り上げた。共通語彙が多い中で離れていく語彙や関連する外来語の動きについても論じた。 観光立国を掲げている...
あいさつことばの後傾性 (過去言及) は, 日本語に特有なものではなく韓国語のあいさつことばにも現われる。そこで, 筆者は, この問題を中心にアンケート調査の統計により日・韓両国語におけるあいさつ表現...
閩南語の中で [m] と [b] に二分され, 対応している漢字の読音が北京官話では [m] 声母で読まれる。従って, 閩南語系の人達が北京官話を発話する際に, 特に気を使うことは言うまでもない。さら...
周知のように、『西遊記』は「四大奇書」の一つである。江戸時代に、『西遊記』は日本に伝来し、以来日本人に親しまれてきた。『西遊記』は荒唐無稽なだけの作品と思われがちだが、実は極めて論理的な全体構造をもっ...
本研究は2 字漢数詞複合語(例:一語、一気)のアクセントを考察したものである。日本語の漢数詞(例:いち、に、さん)は他の漢語形態素と共に漢語を形成する。漢数詞複合語(Sino-Japanese num...
この小論では、日本語方言区分の実際と基準について論じる。一般的に現代日本語は、東日本・西日本・九州・琉球という四大方言への区分がなされる。24他方でアクセントによる区分では、無型・一型・二型という理論...
publisher奈良今日、木綿・絹・麻は、衣料の三大天然繊維として世界中の人々に重用されている。ところで、記紀等の日本最古の文献にも、それらはいずれも「神代」からの、稲にも並ぶ大切なものとされた記述...
西暦1814年に編まれた芙和辞書『諳厄利亜語林大成』と西暦1862年に市販された『英和対訳袖珍辞書』はオランダ語を介して邦訳が得られたとされてきた。しかし英語と日本語から見て多義であるオランダ語がある...
古典語の係助詞〈こそ〉は,こんにちの方言にどう息づいているだろうか。本稿は,その一端として,三重県伊勢地方に特徴的な〈しか〉に相当する〈コソ〉を中心に取り上げる。すなわち,一地の方言について,〈コソ〉...
漢語が日本語の中に定着する際、漢籍とは多少異なる意味に転じる場合があるが、その傾向を見るために、中世の和漢混淆文などによく用いられている「高名」について、「功名」と関連して考察して見た。その結果、「高...
英和辞典と比較すると,和英辞典の注目度はこれまで低く,進化もそれだけ遅れがちであった。その歴史的要因の一つとして,日本の英語教育が受信型であったことが挙げられる。そのような状況下では,和英辞典に対する...
[[abstract]]研究日本語之外來語已被累積有相當之成果,然而有關中文的外來語的研究則相對很少。本論文以『漢語外來詞詞典」為資料來源,探討有關中日兩種語文的外來語,以借用自日本語的外來語為中心進...
中国語では簡体字を使用する中国大陸の中国語と、繁体字を使用する台湾、香港、東南アジアの中国語に分けることができる。字体が異なるだけではなく、意味が異なるものもある。日本語を学習する中国語母語話者が日本...
[出版社版]本稿では、日本語の指示語と3言語の指示語との対照を行う。指示語について言えば、従来、日本語と他の外国語との「2言語の対照研究」は広く行われてきたが、4言語を取り上げているものは、管見の限り...
本稿では、漢語サ変動詞の使役形である「漢語+させる」の頻度を中納言を用いて調べた。その結果、基本語彙と考えられる能力試験1級までの二字漢語の大部分において、「させる」は「強制」や「許可・許容」の用法で...
本稿では,日本の言語景観,とりわけ漢語の用法に注目し,日中韓の3言語の共通語彙を中心に現状を取り上げた。共通語彙が多い中で離れていく語彙や関連する外来語の動きについても論じた。 観光立国を掲げている...
あいさつことばの後傾性 (過去言及) は, 日本語に特有なものではなく韓国語のあいさつことばにも現われる。そこで, 筆者は, この問題を中心にアンケート調査の統計により日・韓両国語におけるあいさつ表現...
閩南語の中で [m] と [b] に二分され, 対応している漢字の読音が北京官話では [m] 声母で読まれる。従って, 閩南語系の人達が北京官話を発話する際に, 特に気を使うことは言うまでもない。さら...
周知のように、『西遊記』は「四大奇書」の一つである。江戸時代に、『西遊記』は日本に伝来し、以来日本人に親しまれてきた。『西遊記』は荒唐無稽なだけの作品と思われがちだが、実は極めて論理的な全体構造をもっ...
本研究は2 字漢数詞複合語(例:一語、一気)のアクセントを考察したものである。日本語の漢数詞(例:いち、に、さん)は他の漢語形態素と共に漢語を形成する。漢数詞複合語(Sino-Japanese num...
この小論では、日本語方言区分の実際と基準について論じる。一般的に現代日本語は、東日本・西日本・九州・琉球という四大方言への区分がなされる。24他方でアクセントによる区分では、無型・一型・二型という理論...
publisher奈良今日、木綿・絹・麻は、衣料の三大天然繊維として世界中の人々に重用されている。ところで、記紀等の日本最古の文献にも、それらはいずれも「神代」からの、稲にも並ぶ大切なものとされた記述...